70歳のHTML入門

強烈な「できるはず」イメージ

通信教育部のスクーリング(対面授業)が昨日から行われていました。朝9時から夜19時まで、ぶっ通しで2日間ウェブ(XHTML1.1+CSS2+ウェブ用画像作成)を学びます。それはそれは濃い内容です笑。ほとんどしゃべり通しですからこちらも消耗しますが、学生さんはきっともっとです笑。
この授業の内容は、知識として詰め込まないといけない要素が多いので、学生さんには2日間連続して新しい知識と聞いたことのない言葉が降り積もることになります。おそらく常に脳みそ飽和状態で頭を振ったらこぼれる!という感じだろうと思いますが、それでも真剣に取り組まれる姿を見ると「わたしもがんばらなくてはなあ!」という気持ちにさせられます。
数年前からこの授業を担当していますが、通信教育部の学生さんは、普通の大学生と同じくらいの年齢の方、バリバリ現役の社会人の方、定年退職されている方、、お仕事も、眼鏡の型をつくる職人さん、デザイン事務所の社長さん、大きな船の整備士さん、D通の社員さん!などなどなど、10代の方から70代(!)の方まで本当にいろんな方がいらっしゃいます。
社会人の方は平日お仕事をされてますから、金曜の仕事終わりに新幹線へ飛び乗り京都へ着いてすぐホテルへ直行(→寝る)、次の日から2日間缶詰授業を受けて、また大きなスーツケースをゴロゴロひっぱりながら夜の新幹線で帰る、、という過密スケジュールでスクーリングに来られるような方もたくさんいらっしゃいます。いつ休んでるんですか!!って!
働きながら大学で学ぶという強い意志を持っていらっしゃる方は、本当にタフでバイタリティにあふれている方が多いです。どうしたらひとはいつまでもそういう姿勢でいられるのかなぁ、と考えてみたことがありますが、「自分はいま何を知らないか」「自分はいま何をしたいか」をいつも頭の片隅において社会と関わる(社会の一員として働く)ことができるかどうかといのもひとつだと思っています。
今回のスクーリングを受講されていた学生さんの中で最高齢の方は68歳でした。68歳のおじいちゃんが、MacOSを思いのままに操作しておられるその姿ですら感動ものですが、XHTML1.1とCSS2を学び、ウェブページのビジュアルインターフェースデザインを考えるということに挑戦されるという姿勢は、本当に、想像を絶します。授業中、優秀なティーチングアシスタントさんの手厚いサポートのおかげで、おじいちゃん、スクーリングで行ったおおよその内容を理解し、CSSファイルにプロパティと値を入力してブラウザでスタイルが適用されているか確認していました。いつものあたりまえの行程ですが、そのひとつひとつに(しつこいですが)感動してしまいます。
やってできないことなんて、(ほとんど)ない。頭の中で強烈な「できない」イメージをしているだけだ。
わたしが70歳になったとき、西暦は2050年です。その時代の最先端に興味を持って、それに強烈な「できるはず」イメージをもって取り組むことができたら、最高に楽しい人生だなあと考えながら帰路につきました。いつまでもやわらかめの脳みそでいたいです。

//ニャンドロイド:でもそれ、やればできるんじゃにゃいか?