「STOP-ROKKASHOプロジェクト」の本

ウェブで知れる、ウェブで関われる

ここ数日、暖房器具というものをまったく使わないでいてみています。寒いです。うちは木造のボロ屋なので、部屋の中でも12℃くらいしかありません寒寒寒寒
でも、意外と着ればなんとかなるもんです。うちには湯たんぽも毛たんぽ(ニャンドロイドのことね笑)もあるし、MacのHDまわってるとこ触ったらあったかいし笑笑笑。
さて、以前学祭で見た「六ヶ所村ラプソディー」のことを書きましたが、アーティストの坂本龍一さんを中心として結成された、青森県六ヶ所村に建設された核燃料再処理施設による放射能汚染の危険性を訴える「STOP-ROKKASHOプロジェクト」から昨日、「ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ」というタイトルで書籍が刊行されましたので、ここでお知らせします。

ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ
STOP-ROKKASHOプロジェクト
講談社 (2007/12/20)
売り上げランキング: 6971
前に授業でも話しましたが、わたしたちに届く情報は「どのメディアによって届くか」で、その届き方や、届くものそのものが変わってきます。さらに、届いたものが正しい情報であることも間違っている情報であることもあり得ます。(わたしたちはそのことを踏まえた上で、情報を消費する立場からも生産する立場からも「情報」というものについて考えてゆかなければならないのだと思いますが、)自分の「知らない」を知り、それをより多く知る可能性は、ウェブというメディアによって飛躍的に上がりました。わたしにとってはその一例が、非常に複雑で見通しの立たない日本のエネルギー事情と原燃の動向だったのです。
六ヶ所村ラプソディー」を見た後に「じゃあわたしに何ができるっていうの!!?」と、エネルギーの一消費者として諸問題について考えるとき、自分ってちっちゃいなぁ、、、と、無力感を覚えます。ほとんどの人がそうだと思います。地理的にも、日々関わっていることも、あまりにかけ離れているため、「関わりたくない」なんて思っていなくても関わり方が分からない。しかし、そうしているうちに、自分の望まない未来はどんどん近づいてきてしまう。
六ヶ所村のことに限らず、世の中には(知れば知るほど)こういうことがたくさんあります。
そこで、ウェブです。「知る」ことができたから、次は「関わる」。
できることからやってみよう精神で(いつまで続くか分からないですが)「ストップ暖房器具プロジェクト」をしてみたり、先の本のことを紹介したり、自分も買って読んだり、stop-rokkashoTシャツ*1を着てでかけたり、一連のことをブログに書いたり、、小さなことですが、どうやって関わっていったらいいの?と何もせずに悶々としているよりはいい*2し、ウェブがあるからこそできる「知る」「関わる」(たまに「届ける」)をしていれば、ウェブは自ずとその次の段階まで引っ張り上げてくれるのではないかと思います。(みんなが情報のかたちを正しく示し、みんなで情報を共有できるように公開しておけば、次に自分に必要な情報を知ることができるという夢のような装置が、ウェブそのものだから。)
わたしはアナログ大好き人間ですが、そういう立場からかかわるインターネットの世界やパソコンの世界も大好きで、「パソコンに電気を通して毎日インターネットにつないでウェブでいろんなことを知ること」をこれから先もずーっと続けてゆきたい!ので、灯油や電気をつかう暖房は「ほんまに無理!」ってなるまで、ストップして、未来に貯金しておきます。

//毛たんぽ:わたしは「ストップ暖房器具プロジェクト」には賛同できにゃい!!笑

*1:http://www.tshirtsasmedia.com/

stop-rokkashoに賛同した、アーティストによって無償でデザインされたTシャツです。販売価格の30%が、この運動へ寄付されます。
賛同アーティスト:yvan(イヴァン)、石川直樹、稲葉英樹、エドツワキ、江森丈晃(tone twilight )、小田島等河原光TLGF)、菊地敦己(Bluemark)、草野剛、桑原茂一、斎藤寿大(Bluemark)、サダヒロカズノリ、佐藤直樹(ASYL DESIGN)、Jonathan Barnbrook(ジョナサン・バンブルック)、菅谷晋一(epok)、SUGIZO、滝沢圭介、瀧本幹也大日本タイポ組合、豊田弘治、中島英樹、東泉一郎、平間至ヒロ杉山ENLIGHTENMENT)、牧修三、松浦亮(regina)、山本哲郎(plant Ltd.)、横山豊蘭、Lallasoo Poopo Lab.(50音順)

*2:この記事を読むとなんだかファッション感覚で「ストップ、ストップ!」って言ってるように見えてしまわないかな、という心配もありました。「そんなの危険!絶対反対!」と、たいしてその背景やデータや現状を知ろうともしない、無責任な主張が多いのも事実のように思うし、それには当然反対です。この話題に2回もふれたので、わたしにはこれからもう少しなぜ反対?、ではどうするのか?について「届ける」ことが必要かな、と書いていて思いました。