ウェブが敵わないテレビ番組

探偵ナイトスクープはやっぱり面白い

金曜夜はナイトスクープがあるからあまり遊びにいかない。もしくは早めに切り上げて家に帰る。そういうひとが関西にはけっこういると信じています。テレビドラマやロードショーなどと違い、ナイトスクープはできるだけリアルタイムで(家族と)見るのが一番楽しめるのではと思うからです。

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1988年にはじまった「探偵ナイトスクープ」。関西ローカルの長寿番組です。視聴者から寄せられた質問や疑問を番組の探偵さん(お笑い芸人さんたち)が実地調査するというシンプルな構成ですが、これが、笑いあり、涙あり、へぇ〜〜あり、かなり幅広い内容で、しかもどれも上質なことが多いです。
今日も、大いに笑わせてもらいました。ひとつめの依頼、工場にいたおっちゃんの袖のとれかかってるボタンは依頼と関係ないけど縫った糸切るハサミがでかすぎるとか、みっつめの依頼、スーパーの袋着せられたパグの大群が落ち着きなくむっちゃそわそわしてる図とか、どれも気持ちよくハマりました笑笑笑。今日の放送見逃した方はサイトでご確認ください。
http://www.asahi.co.jp/knight-scoop/
ふたつめの依頼はコンテンツとしても充分おもしろかったです。九州の方言がいかに突飛(失礼?)かをその足で証明してくれるものでした。諫早市の「あっぴ!」という方言は字で読むかぎりでは全然信じられなかったのに、探偵の竹山さんが宮崎〜熊本〜佐賀〜長崎とそれぞれの現地の人に水鉄砲で水をかけたとき反射的にみなさんがそれぞれの方言を言うのを見て「妙に納得」。この感覚はウェブにはありません。
ナイトスクープを見ていると、素人さんの面白さって無限の可能性を秘めているなあと思います。バラエティ番組のつくられた面白さよりずっと笑えます。これは「きょうの猫村さん」や2ちゃんねる本などに端を発する、ウェブから出てきた素人作家とか匿名作家などが”必ず売れる”理論と通ずるところがあるのでしょうけど、ナイトスクープはそれを20年も前からテレビというメディアで続けているのがすごいと思います。クオリティを保ちつつ。
ナイトスクープの築いてきた「知りたいを知る」方法論には、ウェブは絶対敵わないポイントがあると思った、今日の放送でした。
テレビがデジタルな多チャンネル時代になっても、どうか続いていってほしいテレビ番組です。