大学一年生の日本語力

このブログは基本的に大学一年生の人たちにむけて書いているものなので、ぜひ紹介したいと思うことがあり、今日は書いています。
webちくまでの梅田望夫さんと齋藤孝さんとの対談について梅田さんのブログで紹介されているのですが、対談中斉藤さんはこんな指摘をされたそうです。

今回、いちばん印象に残ったのは、本を書くときに意識する読者層についての議論であった。著者が本を書くときにどういう読者層をイメージするかということ以上に、文体の選び方が重要と、齋藤さんは指摘された。
そして「ウェブ時代をゆく」の一節を朗読しながら、こう言われた。

梅田さんの『ウェブ時代をゆく』は、僕らにとっては、一歩踏み出しやすいヒントの詰まっている本だと思うのですけれど、はたして、日本人のどのレベルにまでとどくでしょうか。この本の79ページの終わりにこうあります。「チープ革命、受益者非負担型インフラ、無償サービス、情報の共有……。ウェブ進化のキーワードを並べてみればまさに、『貨幣経済の外側で活動する能力』がパワーアップされて、広く誰にも開かれていく未来が見えてくる」。言っていることは、僕らにはすっと入ってくるし、普通のビジネスマンには問題なく入ってくると思うのですが、このくらいの日本語が、実は今の大学一年生の多くには入ってこないのです。現代国語の力があまりにも不足している。今の時代は、話し言葉のようでないと、なかなか伝わっていかない。

なるほど。
目から鱗」の指摘であった。
(1月26日のエントリ 齋藤孝さんとの三回目の対談 より引用)

学生の日本語力(理路整然と考えを表したり、文章を構成したりする力)の低下を理由に、2008年度より早稲田大学が新入生を対象とした「日本語の文章講座」を行うというニュースを思い出しました。
新入生に「日本語の文章講座」、論理的思考力を育成…早大
わたしが大学一年生だったころ、斉藤さんの指摘にある「今の大学一年生の多く」の一人でなかったとは、言い切れるだろうか・・・(いや、言えまい。恥)
みなさんは、どうですか?