ブログを書く

lynxeyed2007-11-26

「そう」思っていることは本当に「そう」か?

レガシーなタイプの個人HPやmixiなどで、つらつらと日記のようなつぶやきのようなものを公開していたことはありましたが、このように「ブログを書く」ということはこのブログで初めてしています。
そもそもこのブログは、わたしの勤めるとある地方の芸術大学のウェブデザインの授業において、主に「慣れ」ることに時間を費やすことになる授業時間内では伝えきれない「習う」べきことを少しでも多く学生に伝えられたら、ということを目的として始めました。そういうわけで、授業内容ありきで書いている記事も多いのでせっかく学生以外の方が読んでくださっても話しが通じないものもあります。
このようにある特定の対象に向けて記事を書くという姿勢は、ブログというメディアのもつ性格からすると少し特殊でしょう。ただ、手段としてブログが手っ取り早かったのと、学生に日常的にブログというものに触れてもらいたかったのと、わたしがブログの書き手としてぺーぺーだったことも相まって、こういう形になりました。
いろいろ迷いや戸惑いもありましたが、今日まで約2ヶ月続けてみて、ブログを(できるだけ毎日)(ある程度テーマを絞って)書くというのは本当に勉強になるということを実感しています。きっとだれより書いている本人が一番勉強になっているのではないでしょうか。
毎日アンテナをはっておかなければならないし、理解していなくてはならないし、自分の言葉に置き換えなければならないし、意見を持たなくてはならないし、それにちょっとだけ自信をもってやらなくてはならないし、ユーモアも忘れてはならない。猫の写真もあるともっといい笑。書くためにやることはとってもたくさんあります。
そして、やっと書いて、公開すれば昨日の記事で起こったハッピーサプライズのように、記事にはてなスターをつけていただいたりコメントをいただいたりすることで、さらなる知的空間がみるみる広がってゆきます。なんとおおきな副産物でしょう。
ブログを書くことで、リアルに生きるわたしとネットに生きるわたしの両方が育てられているということを再認識しました。
今朝通勤中に携帯電話で、昨日はてなスターをつけてくださっていた梅田望夫さんからコメントまでいただいていたのを発見し、恋にでもおちたかと思うようなドキドキを胸にして強く思ったことを、忘れないようにここに書いておきます。
みんなが「そう」思っていることは、それほど「そう」じゃない。固定的なものの見方や思い込み、少ない経験によって「そう」見えているだけで。
昨日梅田さんからもらった☆に対して、驚きとエキサイトをあらわす感嘆詞としてわたしがコメントで連発した「どんだけー」。これを読まれた梅田さんは、はてなキーワード「どんだけーとは」のページをご覧になって「どんだけー」が今年の流行語大賞の有力候補にあがっている新宿2丁目発祥の俗語であるという知識(というほどのもんでもないけど汗)を得られた。あぁ、どんだけー。!
梅田さんが「どんだけー」を知っている。(または使っている。)それは実は、わたしの書くつたないブログ内で発した「どんだけー」で意味と使い方を知った。
一体誰が「そう」思えたでしょう。ちいさなちいさなことだけれど、わたしの中の「そう」がひとつひっくり返りました。(これ、くだらなければくだらないほどリアルな感じがして、もう、わくわくするんです。)
ブログを書くことは大変なこともあるし、勇気がいることもあるけれど、こんなおもしろいことがわたしの日常に起きたのもブログを書いていたからです。
今日ははじめて、会話における「わたしとあなた」の「あなた」を、学生だけじゃなく、学生+これからつながってゆけるひとたちすべてと想像しながら書いてみました。
//今日は淡い恋(なのか何なのか分からない、微妙な)心をニャンドロイド流におしりであらわしてみました。