オープンソースであること

CSS Zen Garden

授業サイトでも紹介していますが、スタイルシートのテクニックを習得するのにとても勉強になるサイト「CSS Zen Garden」。ここで公開されているさまざまな優れたデザイン例をもとに、スタイルシートのデザインテクニックについて解説した書籍「CSS Zen Garden Book—Webデザインのベストプラクティスに学ぶ、CSSクリエイティブ・テクニック 」を第7回授業で紹介しました。
Css Zen Gardenは、ウェブを学びはじめの人たちが一番はじめにふれる「オープンソース」のうちのひとつなのではないかと思います。
Css Zen Gardenのコンテンツにこのような部分があります。

ここは実演の場であるとともに学習の場、練習するための場所でもあります。 提出された画像の著作権はすべてあなたに属しますが、CSS著作権は他の人があなたの作品から学ぶことができるように、Creative Commonsのライセンスの元に放棄することをお願いしています。Zen Gardenの著作権もこれに基づいています。

つまりCSSの作者が作成した画像を除いて、「ページの表現」と「その方法」についてはCreative Commonsの名の下にパブリックなものにしましょう、ということです。
オープンソースとは、The Open Source Initiative(日本語版)にもあるように、単にソースを無償で公開しているということだけではなく、どんな人でもその公開されているソースをもとにそのソフトウェア開発に参加できるようにし、みんなでよりよいものにしてゆく仕組みそのものを指します。
ソフトウェアというほど大げさなものではないにしても、HTMLでマークアップされたドキュメントにスタイルシートを適用させることで、スクリーンブラウザにおいてどんな表現方法の可能性があるのかを世界中のデザイナで追求してゆくという姿勢は「オープンソース」そのものだと言えます。
オープンソースであること。著作権の抱える複雑な問題や、2.0化できない社会体質などもあり、まだまだそれは「新しい試み」の段階なのでしょうが、もはやインターネットの世界ではあたりまえすぎるほどあたりまえです。
この授業も

  • 授業内容の公開
  • 受講している学生の授業日記の公開
  • 成果物と講評の公開(予定)
  • 授業ブログの公開

という点から、(一種の)オープンソースであるつもりです。
授業内容を公開するってどうなのさ、とかインターネットの歩き方を知らない学生に日記を公開させるって大丈夫なのかしら、とか、さまざまな側面からオープンにすることを拒みたくなる気持ちは分かりますし、当然わたしの中にもあります。
でも、最近このブログを通して授業外の方や学外の方や国外の方!とまでつながってゆけるその様を、学生たちにもリアルに体感してもらえ、授業が「生きている」ようなフレッシュな感覚でいられるこの状態であるには、授業をオープンにしておくこと以外に方法が思いつきません。