ブログに書かれる

ブログにもマナーを?

ブログを書くということに際し、判断に迷うことって結構あります。
例えば前回のエントリにおいてわたしはある人の言葉を引用させてもらいましたが、わたしがそれを(名前は伏せるとしても)ブログに書くことの了解を本人から得るべきかどうか。
「この間彼とこんな話しをしてね、」と口伝いに伝えるということならわざわざ了解を得るか否かなど考えることもないでしょう。しかし、ブログに書くということは、ネット社会の(日本語を読める)全ての人に公開していることになるし、そこから読者の心を動かせば動かしただけその言葉は一人歩きを始めます。これはネット社会のとってもいい側面であるはずなのに、そうではない側面もあるのかもしれないなと思いました。
自分の言葉が知らない間にネット上で物議をかもすことになるかもしれない。まぁちょっと大げさですが、そんなこと想定して会話をする人なんていないですね。(公共の電波にのせて身もふたもデリカシーもない虚偽の発言をする芸能人とは話しがちがいます。)
ブログというメディアにさほど通じていない一般の人からしたら自分の言葉がネット上のあっちこっちで意見を言われ、時には批判される可能性すらあるというのは違和感きわまりないのではないでしょうか。
会話の中の言葉を引用させてもらったことが、こんなことを考えるきっかけになりました。
ちなみにもうひとつ、ブログを書く上でいつも判断に迷うことは、「コメント」の扱い方です。ブログのコメント欄って、未成熟というか、逆に言えば可能性を秘めているというか、、。(はてなダイアリーではたしかコメント欄の一つひとつのコメントにもはてなスターつけられますよね。あれはいいと思います ;-)*1
前回エントリでも3人の方がコメントをくださったのですが(ありがとうございます :-))、ペロリとレスをつけるにはもったいないというか、そこで記事がひとつ書けるくらいの内容になるのではないかと思い、踏みとどまりました。
そういう身のあるコメントが寄せられている様は、よそサマのブログでもよく見ますが、そこでの対応はみなさんいろいろですね。

  1. 必要と思われるものにのみレスをつける方
  2. 全部にレスをつける方
  3. 基本コメントにはレスをつけない方
  4. レスをつけないけど別エントリでそのことにもう一度ふれる方

コメントに返すというのでもいいと思うのですが、もったいないなと思うのは、興味をもった記事についてのやりとりがコメントのみで繰り広げられてゆき、相当気に留めておかないとなかなか読む機会が少ないこと。そしてそのやりとりは更に興味を持てる内容なことが多い。
ほかにも迷うことがありますが、徐々に、みなさんにも学ばせていただきながら考えてゆきます。どなたかもう「ブログマナー・書き手編/読み手編」みたいなのまとめておられる方いらっしゃるでしょうかね。探してみます。
ひとまず、前回エントリのコメントについては2+4番目にしよう。けど、今日はもう寝よう。笑

//寒い。ひとまずストップ暖房をストップだ。

*1:今確認してみたら、はてなスター+アイコンありませんでした・・・わたしは幻を見たのか?笑

移動中の思考の形

偶然の必然

流れる景色の影響でしょうか、身体へのランダムな振動の影響でしょうか、不思議なことに、歩いているときや乗り物に乗っているときなど、移動中は思考が伸びます。静止状態とはちがう思考の形とでも言うのでしょうか。
日曜日の朝、所用につき新幹線で移動していたのですが、ふと、通路を挟んだとなりの席の男性に声をかけられました。”おはよう。”
彼は、わたしが学生のころに少しだけ授業を受けたことがある講師の方で、現在ではたまに大学の職場で顔を合わせる人でした。まさか休日の新幹線で出会うとは。すごい偶然でびっくりしました。
それから、彼のとなりへ移動し、いろいろなお話をしながら到着までの時間を過ごしました(ちなみに降車駅まで同じでした!)。
それまでわたしの頭の中でぐるぐるまわっていた考え事とは少し離れた話しの内容でしたが、ひとりで本を読んでいた時間に既に「移動中の思考の形」がセットされていた状態で聞く彼の言葉はスッと頭に入り、あっという間に時間が経ちました。
全くの偶然に持つことができた時間でしたが、何か今の自分に必然とも思えるような言葉をたくさんいただいた気がしたので、忘れないように書き留めておきます :-)

  • デザイナーにとって、簿記の考え方は必須である
  • 僕の動きつづけるパワーは、止まった時に自分が澱むことへの恐怖心からくるもの
  • いつでも自分にプラスのエネルギーを与えてくれる存在を見つけ、その人についてゆけ

いまこうやって書いてみて、タイトルの「移動中の思考の形」と上記項目2つ目の「動きつづける」はリンクしているかもしれないことに気付きました。
「思考が伸びる」と書いた移動中の状態は、絶え間なく「動きつづけ」ている状態と等しいのかもしれません。
改めて、アウトプットも大切だなぁ・・・・。書いてよかった ;-)

N700系


復路では、はじめてN700系に乗ることができました。大変快適でした :-D
自由席でも足下に電源が!!嬉しくなって思わず携帯でパチリ。

CSS Hacks

世界の「最先端」事例に学ぶCSSプロフェッショナル・スタイル

最終課題提出期限を過ぎました。みなさん制作おつかれさまでした。
課題制作中、学生から「別の環境で見たら表示が崩れてるんだけど、どうすればいいですか?」という質問がありました。この授業でつくるものについては、授業での環境(MacOS10.4/Firefox2)で正しく表示できていたらOKですよと返しましたが、実際それではウェブのお仕事はできませんね笑。ですから、今後ウェブサイトを作るということにソースコードスタイルシートをかくことで携わってゆきたいと思うなら、どんな環境でブラウズしても作り手が想定した結果が得られるように、ブラウザを研究し、CSSに精通する必要があります。
考えられるユーザの環境は一体いくつあるのかと考えてみると想像できると思いますが、これはなかなか骨の折れる作業です。さらに、身につけた知識や技術は、1年も経てば(新しいOSやブラウザがリリースされることにより)もはや最新のものではなくなります。なかなか根気も精神的体力も要するところですね。

これはCSSについて学ぼうと思い、半年ほど前に購入した本です。なかなかいい本だと思います。お金のない学生が買うほどかと言えば、、、どうでしょう笑。図書館にあるといいですね ;-)
しばしば、ウェブ関連の書籍は雑誌並みだなと思います。特にこの手のものは賞味期限が短い(この本に書かれている内容も、もうぼちぼち”世界の「最先端」”ではなくなりつつある)ので次から次へと必要になります。。。

大学一年生の日本語力

このブログは基本的に大学一年生の人たちにむけて書いているものなので、ぜひ紹介したいと思うことがあり、今日は書いています。
webちくまでの梅田望夫さんと齋藤孝さんとの対談について梅田さんのブログで紹介されているのですが、対談中斉藤さんはこんな指摘をされたそうです。

今回、いちばん印象に残ったのは、本を書くときに意識する読者層についての議論であった。著者が本を書くときにどういう読者層をイメージするかということ以上に、文体の選び方が重要と、齋藤さんは指摘された。
そして「ウェブ時代をゆく」の一節を朗読しながら、こう言われた。

梅田さんの『ウェブ時代をゆく』は、僕らにとっては、一歩踏み出しやすいヒントの詰まっている本だと思うのですけれど、はたして、日本人のどのレベルにまでとどくでしょうか。この本の79ページの終わりにこうあります。「チープ革命、受益者非負担型インフラ、無償サービス、情報の共有……。ウェブ進化のキーワードを並べてみればまさに、『貨幣経済の外側で活動する能力』がパワーアップされて、広く誰にも開かれていく未来が見えてくる」。言っていることは、僕らにはすっと入ってくるし、普通のビジネスマンには問題なく入ってくると思うのですが、このくらいの日本語が、実は今の大学一年生の多くには入ってこないのです。現代国語の力があまりにも不足している。今の時代は、話し言葉のようでないと、なかなか伝わっていかない。

なるほど。
目から鱗」の指摘であった。
(1月26日のエントリ 齋藤孝さんとの三回目の対談 より引用)

学生の日本語力(理路整然と考えを表したり、文章を構成したりする力)の低下を理由に、2008年度より早稲田大学が新入生を対象とした「日本語の文章講座」を行うというニュースを思い出しました。
新入生に「日本語の文章講座」、論理的思考力を育成…早大
わたしが大学一年生だったころ、斉藤さんの指摘にある「今の大学一年生の多く」の一人でなかったとは、言い切れるだろうか・・・(いや、言えまい。恥)
みなさんは、どうですか?

ブログ書籍化

aiai@cafe(このブログじゃありませんよ笑)

2年ほど前から読んでいるaiai@cafeというお料理ブログがあります。「わたしの友達は毎日こんなおいしそうなごはんを食べてるねん!」と、知人の友達のお母さんが書くおうちごはんのブログとして紹介され知りました。
数日前、このブログがレシピ集として出版されるというエントリを読みました。
*お知らせ* http://aiaicafe.exblog.jp/6708531/
ブログを読みはじめの頃はもう、毎日毎日こんな素敵な食卓につかせてくれるお母さんが本当にいらっしゃるんだなあ!!!と、読めば読むほどに深く感心したものです。
このブログは2005年の11月から始められたようですが、お料理の写真や盛りつけ、レシピも大変親切丁寧で、食卓の色艶のレベルが(うちのとは)違います笑。。。このクオリティを保って(いや、レベルアップさせつつ)ほとんど毎日更新されておられるのが、aiai@cafeのすごいところです。
何より、おいしくごはんを食べることや家族での食事の時間をとても大切にしておられるお母さんの姿勢がブログから伝わってくるのが、読んでいてとても心地よいし、パワーをたくさんもらえます。ほとんど毎日更新されておられるからこその気持ちいい説得力があり、それが手軽にレシピ検索できるcookpadなどの実用的レシピ投稿サイトとの違い*1だと思います。
わたしも、時間をかけてキッチンに立つことで頭のもやもやを解消したいような時や、大切な人と家で食事をする日などには、よくこのブログのレシピや盛りつけを参考にさせてもらってきました。(写真はたしか2年前のひな祭り頃にaiai@cafeのレシピを参考につくった「あるものdeちらし寿司」です笑)
ブログ書籍化にあたっての背景は書かれてないので詳細はわかりませんが、上記エントリを読むかぎりでは出版社の方からオファーがあったのではと推測できます。
2年間と少し、毎日毎日こつこつと続けてきたブログがたくさんの人に読んでもらえ、たくさんの人に元気を与え、話題を呼び、一冊の本にまとまろうとしている。とってもうれしいことだと思います。
また本が刊行された折りにはここでも紹介させてもらいたいと思います。aiaicafeさん、おめでとうございます :-)

*1:これもある意味では「プル」と「プッシュ」の側面があるとも言えるかも知れません

右手の言い分


脱暖房器具をはじめて2ヶ月くらい経ちます。いよいよ寒くなってきました!!でも、電力会社からの使用量を見ると前年同月使用量のおよそ半分の量になっているのを見て、またテンション上がってます。笑
さて、この時期必ず考えることですが、冬の寒い部屋でパソコンを使っているときの、マウスを持つ右手だけがとんでもなく冷えるのをなんとかできないものでしょうか。アイデアグッズを探しに「冬 右手 マウス 寒い」とかでググるも、「手袋すればぁ?」というようなアドバイスしか見つけけられず。どなたかいいのご存知ないですか?
手袋、たしかに。しかし普通の手袋だとたいがいのマウスはつるつる滑ります。では指切りタイプはどうか。滑りませんが、結局指先はとても冷たくなります。むしろ指先が冷たいのです。
この、マウスを持つ右手をあたためるアイデア製品は絶対売れると思うのですが*1
というわけで、ちょっと考えてみました。ドラえもんが道具を出すみたいに、読んでください ;-)

  1. 「発熱マウス」…ベタですが、それ自体が温かくなるマウス。でもこれだと手の甲は冷たいまま。
  2. 「手袋がマウス」…マウス自体が手袋の形をしている。人差し指で左クリック、中指で右クリック、人差し指をずらすとスクロール、親指は、、、と、やりようによってはマイティマウスよりマイティになる可能性も!!
  3. 「マウスかまくら」…マウスとマウスを操作する右手をすっぽり覆う、かまくら。マウス操作がスムーズにできることが肝要です。

(地味に考えるの楽しいです笑笑。)
でもこれ、MacbookAirにも採用されたマルチタッチのトラックパッド*2などが今後メジャーになってくるとすると、マウスの存在自体微妙だし、手袋さえできなくなりますね。ああ寒い!

*1:「USB手袋」なるものは発見しましたが、、、イマイチ 笑

*2:静電気で反応するんでしたよね。

授業終了。

これからの、のばしシロ

第2課題の最終提出まではもうしばらくありますが、昨日で授業は終了しました。みなさんおつかれさまでした!
ほとんどまだ途中段階での発表になりましたが、選択肢A「ウェブページのしくみ」も選択肢B「○○Hacks」も想像以上に見応えがあり、楽しんで見させてもらうことが出来ました。完成とまではいかなくても、最終提出まで、頭をひねって手を動かして楽しんで取り組んでもらえればと思います。
早速授業日記をアップしてくれた人もいて読ませてもらっています。各々のコメントにも書かせてもらいましたが、「学んだ」「楽しめた」「満足」という言葉を見つけられるとやはりとても嬉しい気持ちになります ;-)
授業を終えて、「わたしなんてまだまだだ」「全然理解できていない」という消化不良な気持ちを抱いている人もいるかもしれませんが、漠然と「まだまだだ」と言ってしまうのはわりと簡単だと思います。授業を通して自分でできることを自分なりにやったのなら、「とはいえ、わたし、成長したなあ!」「何が身についたのか?」「じゃぁ次なにしよう?」に目を向けることのほうが(難しいこともあるかもしれないけれど)得ることがあると思うのです。それを見つける手がかりとして、最後に自己診断チャートをもう一度やってもらいました。誰しも、何も学べてないってことはないんですね :-)
多くの人は、苦手分野こそのばしシロがあると思いがちですが、果たしてそうでしょうか。長い目で見れば、自分の得意分野こそ一番のばしシロがあって、そこに時間を費やすほうがずっと生産的ではないでしょうか。
最終授業でみなさんの制作したサイトを全員で見ましたが、自分のサイトにはあんなレイアウトの工夫、こんなナビゲーションの計画、素敵なイラスト、どれもないし、文法チェッカでもマイナスだし・・・・という具合に「足りてない」に目を向けがちです。しかしこれも先程述べたことと同じで、他の人のサイトのいいところを自分のサイトにも課す必要は全然ない(少なくともこの課題では)。それよりは、自分の「イイ!」ところ(=のばしシロ)がどこにあるかを探って、そればっかり、そればっかりやってください笑。

この授業を担当して、最後にはほとんど全員の個性や方向性を垣間見ることができ、わたしもいい刺激をもらいました。ジブリ作品「耳をすませば」にでてくる月島雫のような純粋さも何度か見させてもらいましたし!!
第2課題の最終提出まで、体のいいお行儀のいいそこそこなウェブサイトを目指すのではなく、自分のこれからののばしシロを意識して、なにか「やりきった感」を勝ち得てほしいと思います!みなさんのサイトを見せてもらうのを楽しみにしています。

2回生になっても、引き続きウェブの授業はあります。わたしはみなさんの授業を担当することはもうないと思いますが、このブログは(スタイルを変えつつも)できるだけ続けてゆこうと思っていますので、これからもみなさんとつながってゆけたらと思います。ですのでたまあにスマイル :-) くださいね◎
//今日のニャンドロイド:後期の間だけだったけど、ありがとうございました!